■ 三田  コートドール (フレンチ)
最寄り駅の白金高輪駅から10分ほど歩きますと、三田ハウスというマンションに辿り着きます。 
周りの喧騒から切り離されたこのマンションの一階に店を構えますのが、今回お邪魔しました
コートドール」です。
日本のフレンチを語る上において欠かす事の出来ないお店であるこちらのお店で、
僕は今年の誕生日を過ごす事にしました。
同行者は残念ながら妙齢の女性ではなく、飲み仲間で「オトメ」のスタッフのイカラシくん。
実は「オトメ」のスタッフと「コートドール」のホールスタッフの方との間に
はちょっとした縁があり、それで今回「コートドール」を
紹介していただいた形になりました。
イカラシも料理の世界に生きる人間として「コート・ドール」の料理には興味津々(訪問は2回目
ですが、ディナーは初なのです)で、色々な事を吸収しようとする姿勢で臨んでおりますよ。
19:00の入店でしたがお客さんの入りも上々で、年配の方が多く見受けられますね。
僕たちが通された席の隣には独りで訪問している男性客の姿もありました。

本日はアラカルトにしまして、前菜を二品、魚料理を一品(二人でシェア)、肉料理を二品という構成でオーダーです。

アミューズには、 桜海老の練り物が入ったシュークルート が供されました。
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 焼き上げ鴨のフォアグラのキャベツ包み (¥3,990)
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やはりフォアグラには弱いですねぇ。 即決めでした、ハイ。
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濃厚なソースとキャベツ、そして主役となるフォアグラのバランスが抜群です。 
一口毎にささやかな幸せに包まれる僕なのでした。

 セップ茸のフリカッセ エシャロット パセリ (¥4,200)
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イカラシが頼んだのがこちらの品で、セップ茸とはイタリアで言うところのポルチーニ茸の事です。
一皿に山のように盛られたそのポーションに先ず驚かされますが、美味しさにはそれ以上に
驚愕しますよ。
これはぜひこの時期に召し上がっていただき、(僕がいただいたフォアグラに勝るとも劣らない)幸せな気分に浸っていただきたいですね。

 ブルータニュ産 エイのクールブイヨン煮 キャベツ添え シェリー酢ソース (¥5,040)
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コートドール」の定番料理の一品であります、エイのクールブイヨン煮を
シェリー酢ソースでいただきます。
何せ、エイ自体初めての食材でしたので興味津々です。
二皿にシェアして供されたのですが、それでも充分な量が乗っていましたのには驚かされましたね。
噂に違わぬポーションの大きさです。
初体験のエイの味ですが、少しだけ癖のあるエイの白身に程よい酸味のシェリービネガーが
合わさり、上品に仕上がっています。
評判通りの美味しさを堪能させてもらいましたね。

 ブルゴーニュ産ホロホロ鳥のロースト ニョッキ添え (¥5、250)
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ホロホロ鳥自体、久しぶりにいただく食材なのですが、今まで他店で食べて来たものよりも
美味しかったですね。
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添えてあります、腎臓のソテーが嬉しいのですよ、何せ好物なものですから。 
ニョッキはもう少し数少なくても良かった気がします。

 シャラン産鴨の胸肉のステーキ 蕪の蒸し焼き (¥4,830)
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イカラシが頼んだメインの肉料理は食材としては定番のシャラン産鴨です。
これまた今まで幾度となく食べてまいりましたシャラン産鴨において、一番の仕上がりを
持った料理だったと言っても差し支えないでしょう。
鮮やかなピンク色を放つ肉の断面が、火入れの加減が申し分無いという事を物語るように、
実に柔らかくジューシーなのです。
鴨のエキスのソースの旨みを吸っている、蕪もGoodでした。

 ビターチョコレートのマルキーズ コーヒーソース (¥1,260)
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マルキーズとは伯爵夫人の意味で、それほど高貴な味のチョコレートケーキと言う事なのでしょうね。
濃厚なビターチョコレートをふんだんに使った上、コーヒーソースが掛かっている為、
しっかりしたメインの後は少々重過ぎました。


 イチジクのコンポート 白ワイン風味 (¥1,470)
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イカラシがチョイスしたこの品は、甘みの抑えられた上品な感じを受けました。
個人的な好みを言わせていただくと、もう少し甘みが感じられても良かったですね。


スターターには、テタンジェと迷った挙句、ルイ・ロデレール(NV ブリュット)のハーフボトルをチョイスしました。 
やっと辿り着きましたルイ・ロデレールはさすがに美味しいですね。
赤はフルボトルでDomaine Ragotをいただきました。 
ワインリストで最低価格の品でしたが¥8,000です。


本日の支払額は、二人合わせて〆て¥45,045でした。 
僕の中での最高支払額かもしれません。
しかし料理の満足度は当然ながら非常に高いものでしたね。

惜しむらくは今回前菜に、「コートドール」のスペシャリテである 赤ピーマンのムース が無かった事ですね。
これを次回訪問へのモチベーションにしておこうと思います。 
高額フレンチですから、そう易々とは伺えませんけどね。
料理は、味付け、ポーションを含めて男性的と言っても良いでしょう。
ですから女性の方、特にワインを飲まれない方には飽きが来ると言うか・・・終盤がキツくなってくるかもしれません。

あと接客については正直物足りませんでした。 
と言うのも各スタッフ間でレベルにバラツキがあり過ぎるのです。
スタッフによって料理の説明があったり無かったり、酷い時には皿出しの際に料理名さえ出なかったりしていましたからね。
今になって食材や調理法に気になる点がチラホラと・・・・・・こちらから促すべきでしたかねぇ。


僕たちが最終退出の客だったのですが、支払いの際に斉須政雄オーナーシェフが厨房が出て来られてしばし歓談する機会を得られました。
初めて対面しました斉須シェフは、「厨房でもこの格好」というピンクのポロシャツにチノパン(?)と
いうラフな出で立ちの小柄な方で、僕たちが勝手に描いていた「有名シェフ」のイメージとは違っておりました。
しかし気さくな語り口から伝わる料理への真摯な想いは正に著書の「調理場という戦場」そのままで、イカラシは勿論、異業種の僕でさえ引き込まれていきましたね。
更に斉須シェフは、「一日5回は磨き上げる」事で有名な厨房に招き入れて下さいました。
間近で見る、” 戦場 ” は正に圧巻でした。 隅々まで手入れが行き届いて本当にピカピカでしたよ。
この空間から生まれ出ます珠玉の料理たちを、またいただきに来たいと強く思った、誕生日の夜なのでした。


コートドール
東京都港区三田5-2-18 三田ハウス1F
東京メトロ南北線 白金高輪駅3番出口より徒歩10分。
03-3455-5145
12:00~14:00 (L.O.) 15:30 (close)  18:00~21:00 (L.O.) 23:00 (close)
定休日:月曜・第2日曜
 
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by mudaashi | 2006-10-11 23:21 | 食(田町・三田・白金高輪)


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