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■ マークスの山(上)/高村 薫
第109回直木賞受賞、第12回日本冒険小説協会大賞受賞、
『このミステリーがすごい!』1994年版国内第1位を取った警察小説の金字塔。

これは手強い作品ですよ。
聞き慣れぬ山岳用語と、複雑に絡み縺れた警察組織の二つに幾度も道を遮られます。
読み進むには正に険しい山壁ですね。
早く登頂成功したいですねぇ。
下巻が楽しみです。
 
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by mudaashi | 2008-02-23 18:25 | 読了
■ 牛込神楽坂 生粉打ち亭 (蕎麦)
京橋のリストランテ「フィオレンツァ」のオーナーシェフであります、ハシモトさんの紹介記事を見て訪問を決めました蕎麦屋さんがこちらです。
以前訪問しましたビストロ、「Bistrot de Bave」さんに程近い場所にあります。

蕎麦粉は勿論の事、水や薬味、具材に至るまで、並々ならぬ拘りが見られるお店です。
蕎麦は国産の玄そば(=殻付きの蕎麦の実)を用いました十割。
名物の鴨蕎麦は合鴨ではなく野鴨を使用(冬季のみ)。
蕎麦好きのハシモトさんが大満足の「野鴨せいろ」が一番の目的なのですが、野禽はそろそろ終了を迎える頃。 さてどうなりますやら。

昼の部に一番乗りをした僕を待っていたのは、やはり「野鴨終了」のお知らせでした。
残念ですがこれも予想の範疇内ですからここは一つ、美味しい蕎麦を堪能する事にしましょう。


 田酒 特別純米 
(¥900)
生ビールに続き、いただきましたのがこちらです。
青森市唯一の酒蔵が造る、特別純米を。
蕎麦屋に置いてあると必ず注文してしまいますね。
好きなのです。


 珍味ふぐの子の粕漬け 
(¥500)
日本三大珍味と呼ばれる内の一つです。
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猛毒を持つ河豚の卵巣を特別な技術で毒抜きしたもので、石川県の名物。
凝縮した旨みは田酒をクイクイ進ませます。


 そば屋の出し巻き 
(¥800)
蕎麦屋で昼飲みする時に、僕が大抵注文するのが卵焼き。
こちらでは名古屋コーチンを使用との事です。
上品な味わいは抑えた甘みの所為でしょうか、出汁の旨みが引き立ちます。
酒飲みに嬉しい卵焼きですよ。


 三種もり 
(¥1,500)
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左から、「津軽」、「田舎」、「江戸」。
豆乳で打つ独特な製法の「津軽」は、滑らかな喉越しとほんのり甘味が良いですねぇ。
他店より少し細めの「田舎」も、美しい色合いの「江戸」も、蕎麦の香りと風味良く、満足の味わいです。



久しぶりの蕎麦屋訪問でしたが、満足のいくものでした。
偶に「津軽」をいただきに伺いながら、次期シーズンの野鴨を心待ちにすると致しましょう。
あ、辛い辛い辛味大根(下条の新田?)をたっぷりとのせた「地獄そば」も気になります。




生粉打ち亭
http://www.kikouchitei.jp/index.html
03-3235-7177
東京都新宿区納戸町10番地
都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅より徒歩5分
11:30~14:30 17:30~20:30(L.O.)
定休日 月曜日
 
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by mudaashi | 2008-02-23 13:38 | 食(牛込柳町・牛込神楽坂)
■ 東京タワー/江國香織
若い大学生と夫のいる年上の女性という、組み合わせは同じでもスタンスは対極的な二組の恋人達を描いた恋愛小説。

年上の女性の魅力に嵌り込んだ二人の大学生。
「純粋」な思いを持ち続けた透は、それを成就させるために「行動」に移します。
「遊び」だったはずの耕二はそれを”捨てた”後に、己の「本気」に気付きます。

「危うく心許ない希望」と「取り残されて疲労塗れの欲望」。
彼らのその後を見てみたい気がします。
それもそんなに遠くない未来を。
 
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by mudaashi | 2008-02-16 21:26 | 読了
■ 日本橋 フェア・ドマ (イタリアン)
本日訪問しましたのは、リグーリアの州都であるジェノバの料理を専門に供するお店です。
こちらのお店を知ったのは3年前なのですが、今回が初訪問。
訪問してみようかなと思った矢先に、こういう事や、こういう事で興をそがれた感じになったのです。
少し間を置いて訪問しよう思っていたのですが、結局3年も掛かってしまいましたねぇ。

先ずは、¥2,900と抑え目価格のランチでお試しです。
余談ですが、お店の住所は日本橋本町2丁目ですが、最寄り駅は銀座線「日本橋」の
一つ手前の「三越前」ですのでご注意を。


なかなかCPの良いお店で、食後感はかなりの満足です。
料理の間に挟んだグラスワインも自分にあったものでしたから、終始良い流れで料理を楽しめました。
カメリエーレ(給仕)が一人しか居ませんので多少バタバタもしますが、充分に許容範囲内です。

オーナーシェフの松橋ひらくさんは「かなり癖が強い」と評される事も多い方のようですが、
それも含めてお店の個性となっている感じはありますね。
松橋さん自ら料理を供されますし、その際リピーターと思しき方とは談笑されていました。

見させていただいたワインリストに掲載のスプマンテやフランチャコルタの値付けがちょっと高い気もしましたが、ディナーで再訪すると思います。




フェア・ドマ
http://www.k3.dion.ne.jp/~feadoma/
〒103-0023
東京都中央区日本橋本町2-1-14 石橋ビル1F
東京メトロ銀座線 三越前駅A6・A9出口より徒歩3分
03-3272-5208
feadoma@mti.biglobe.ne.jp
火曜日・祝日定休
11:30~13:30(L.O.) 18:30~21:30(L.O.)
 

¥2,900ランチの料理はこちら
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by mudaashi | 2008-02-16 15:15 | 食(銀座・京橋・丸の内)
■ 前巷説百物語/京極夏彦
京極夏彦の人気シリーズ「巷説百物語」の主人公、小股潜りの又市が闇の渡世に身を置く契機となった、「稲荷坂の祇右衛門」騒動を描いた短編連作。


 上方から江戸に流れてきた小悪党の又市。
 そんな彼と馴染みの女郎が人を殺した。
 事件の背景と真実を探る又市は、ありとあらゆる浮世の損を埋める稼業、 損料屋の「ゑんま屋」と関わりを持つことになる。
 「寝肥(ねぶとり)

 「ゑんま屋」に持ち込まれた損埋め仕事は、仇討ちの助勢依頼。
 しかしそれは仇討たれる方の助勢であり、それを依頼したのが仇討つ方の 人間という奇妙なものであった。
 「周防大蟆(すわのおおがま)

 旗本の後添えが依頼した”捨て所無い”損料仕事。
 又市達が覗いた継子殺しの裏側には、そこに潜む”欲ったかり”の姿と共に、 もう一つの真実があった。
 「二口女(ふたくちおんな)

 又市達が嵌めて失脚させた色狂いの旗本が切腹した。
 予想外の結末に納得いかぬ又市だが、その結末が彼を始めとする 「ゑんま屋」の面々を窮地に追い込んでいく・・・。
 「かみなり

 書いた人間を殺してくれる、道玄坂の黒絵馬。
 裏で暗躍するは、一度は「ゑんま屋」をも死の淵を覗かせた殺しの玄人集団。
 更にその背後には、一度獄門送りになるも甦った妖物が潜んでいた。
 上方の傑物からの依頼もあり、「ゑんま屋」と「鬼蜘蛛」は全面対決の時を迎える。
 「山地乳(やまちち)

 「ゑんま屋」縁の者達が次々と殺されていく。
 仕掛けたのは勿論、甦りし江戸の妖物「稲荷坂の祇右衛門」だが、 彼は姿見せぬ「頭脳」。
 殺しを手掛ける「手足」は江戸に無数と居る、無宿人。
 無宿人達の死を厭わない襲撃に壊滅状態の「ゑんま屋」。
 起死回生の一手は「祇右衛門」を騙る者の顔を晒し、無宿人に知らしめる事のみ。
 奔走する又市だが、遂には無宿人の包囲網に掛かり絶体絶命の身に・・・。
 「旧鼠(きゅうそ)

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今までのシリーズを改めて読み返したくなる想いにさせてくれる、傑作です。
当初は正直、「もう関連作品は出さなくても・・・」と思っていましたが、読み始めてしまうと直ぐにもう完全に作品世界に引き摺り込まれていました。

必殺」フリークの京極さんらしいオマージュが感じられる情景や台詞が随所に見られますのは、京極さん、必殺、どちらも好きな僕にとっては堪らなく嬉しいですね。
「寝肥」のラストシーンの又市は、「仕置人」の第一話の棺桶の錠(沖 雅也)を彷彿させますし、「かみなり」の中に出てくる殺し屋集団「鬼蜘蛛」の一人が語る台詞、
俺達もな、別に頼まれなきゃ見過ごしてやったところだが、頼まれた以上はこっちも商売なんでね
は、「仕置人」第2話で山崎努が演じる念仏の鉄が悪党に切る啖呵そのままです。
他にも端役の名前にも、遊び心が垣間見られます。

本編に話を戻しますが、ある程度丸く治める事が出来てきた損料仕事も三番目の短編「かみなり」から主人公達を取り巻く状況が厳しくなり、
緊張感強いられる展開になっていきます。
そして最終話の「旧鼠」ではそれこそ初期必殺シリーズを彷彿させるハードな展開に。
それでも己が姿勢を変えずに巨悪に真っ向向き合う又市の姿は心打ちます。

読み応え充分の「前巷説百物語」。 お勧めです。
 
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by mudaashi | 2008-02-10 23:27 | 読了
■ 銀座 ル・マノワール・ダスティン (フレンチ)
3連休の初日、土曜日のランチ。
訪問店を決めぬままに電車に乗り込みまして、車中で思案に明け暮れました。
満席で断られたお店有り、土壇場で「行く価値無し」と判断したお店有りで、最終的に飛び込みランチが成功致しましたのがこちらのフレンチ。
2年ぶりの再訪にして、初のランチ訪問です。

本日は¥4,800のコースで。
前菜二品と、「本日の魚料理」か「本日の肉料理」をチョイスする形式です。
前菜は選択肢も多く、スペシャリテなどもエントリーされていて嬉しいのですが、メインはそれぞれ一種類だけなのが残念。
「肉料理」の「鶏の煮込み」は失礼ながら魅力を感じられず、「スズキのポワレ」を選択です。
前回いただいた、「穴子のポワレ」や「鮟鱇のカスレ」が美味しかったので、そこを期待して。


結果的に、こちらはディナーで伺った方が”より楽しめる”お店だと思いました。
メインの充実感が全然違いますし。
心躍ったのは「人参のムースとコンソメジュレ ウニ添え」だけだったのは残念でした。
ランチも「シェフのお任せコース」はありましたが、ボリュウムを考えて今回は断念。
体調を整え、戦闘モードでディナーの「お任せコース」をいただくのが、ベストかと思われます。

少し気になったのは客層。
カジュアルな服装で、手にはビニール袋をぶら下げて入ってきた男性客。
携帯のシャッター音(それも大きな電子音)を響かせ続ける年輩客4人組。
ランチだからでしょうか?
銀座の老舗フレンチにしては「お独り様」の利用もスムーズな、入り易い雰囲気とは聞いてはいましたけど・・・。




ル・マノアール ダスティン
〒104-0061
東京都中央区銀座8-12-15
03-3248-6776  03-3248-6777 (FAX)
JR新橋駅より徒歩7分。銀座線新橋駅より徒歩6分。
丸の内線銀座駅より徒歩8分。日比谷線銀座駅より徒歩8分。 
11:30~14:00 (L.O)
18:00~21:30 (L.0)
※上記営業時間は目安。
定休日  無休
総席数  35人(着席時)
サービス料 10%
 
 
 

¥4,800のコース
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by mudaashi | 2008-02-09 15:15 | 食(銀座・京橋・丸の内)
■ グロテスク(下)/桐野夏生
a0078055_0131873.jpg東電OL殺人事件を題材にした作品で、第31回泉鏡花文学賞受賞作。


あたしの姉は、あたしが生まれた時からあたしに嫉妬し、あたしに恋をしているみたいな人よ。            
あの人が否定している女があたしなの。
            

あたしが羨ましいに決まっている。
ユリコに憧れながらもユリコの真似は一生できない女なのだ。
あたしと違って。


常にユリコがわたしに先んじている。
和恵もいつしかそうなりました。  
二人は、危険な男がうようよいる世間の海を渡り、泳ぎきったのでした。
ええ、彼岸に。




Q学園で同時期に学園生活を送った4人の登場人物のその後を軌跡を追った、この下巻。
痺れるほどの「悪意」と「醜悪」は更に濃密になって、読み手の心を黒く塗り潰します。
語り手の「わたし」以外の3人は、世間に人生に深く関わったからこそ、数奇で苛烈な運命を歩みます。
唯一、世間との深い関わりを避けて過ごしてきた「わたし」は常識のある傍観者を気取っていますが、彼女も例外ではありませんでした。
「悪意」を以って守り、培い、閉じ篭ってきた、陳腐な「価値観」。
その「価値観」を具現化したような甥の出現は、「わたし」も彼岸に誘(いざな)うのでしょうか?

「糧無き、世間への復讐」と「再生無き、人間の崩壊」の物語。
 
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by mudaashi | 2008-02-03 18:36 | 読了
■ 高田馬場 インド式カレー 夢民 (カレー)
こちらの本店の他にも、幾つかの支店(※現在は独立した店舗)が幾つかあります、有名店。
放送作家・小山薫堂氏のイチ押しの店としても知られております。
普通ならあまり、足の向かない感じのお店なのですが・・・・・・。
そうです。 今回の訪問は完全に「話の種に」であり、ブログのネタ探しなのですよ、ハイ。

高田馬場駅からは少し歩きますよ。

 ビーフ野菜+卵 
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インド式と銘打っておりますが、お店オリジナルですね。
いっぱいの野菜と少な目のさらりとしたソース。
まぁ、これはこれで良いのではないでしょうか。
トッピングの卵は、予想に反してかき玉風でした。


有り体に申せば、期待以上でも無く、期待以下でも無い一品でした。
カレーソースは一種類ですが、具材によるバリエーションは豊富です。
しかし再訪して試してみる事は無いでしょう。

近所に有れば、かなりの頻度で足を運びそうな気もするのですが。


インド式カレー 夢民
http://www.mumin.jp/
03-3203-3306
東京都新宿区大久保3-13-1
高田馬場駅より徒歩約10分
平日 11:30~14:30 L.O. 18:00~20:30 L.O.
土曜 11:30~14:30 L.O. 18:00~20:00 L.O.
定休日:日曜、月曜、祝日
 
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by mudaashi | 2008-02-02 14:58 | 食(新宿・大久保・高田馬場)
■ グロテスク(上)/桐野夏生
a0078055_0203235.jpg東電OL殺人事件を題材にした作品で、第31回泉鏡花文学賞受賞作。

正に「圧倒的筆致」という形容がピタリと嵌る、読み応えのある作品ですね。
怪物的な美貌を持つ妹と、その妹を激しく憎悪してきた姉。
彼女達の確執は果てなく続き、周囲の人間にも色濃く影を落として行きます。
痺れるほどの「悪意」と「醜悪」。
僕は完全にこの毒の虜になってしまったようです。

大半の登場人物が辿るであろう、数奇で残酷な運命の軌跡が明かされていく下巻。
早速、読み始めてますよ。
 
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by mudaashi | 2008-02-01 19:50 | 読了
■ 六本木 Bouquet de France(フレンチ)
僕が愛して止まない六本木のフレンチの「Bouquet de France」さん。
行かねば行かねばと思いつつ、気付けば一年ぶりの訪問です。
そんな不義理な僕の名前と顔を、原田マダムはキチンと覚えていてくださいました。
嬉しいですね♪

なかなか訪問できなかった事を、今更ながら反省してしまった程の素晴らしいお店なのです。
井本シェフの美味しい料理と、原田マダムの魅力溢れるサービス。
もう「無敵」と言い切ってしまえるほど大好きなのですよ。
本当に此方で過ごすひと時は楽しくて楽しくて、心地良さ全開です。

シャンパーニュリストに僕の大好きな、ANDRE BEAUFORTを見つけましたし、
チャーミングな原田マダムとまたぜひお喋りさせていただきたいので、
近日中にディナー訪問したいです、ハイ。



Bouquet de France
ブーケ・ド・フランス
東京都港区六本木7-8-19小林ビル2F
都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分
03-3497-1488
11:30~(L.O.13:30)、18:00~(L.O.21:30)
定休日 火曜 第3水曜休
 
 

Dejeuner C(¥4,725)はこちらから
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by mudaashi | 2008-02-01 15:44 | 食(赤坂・六本木)